都心づくりの方向・基準

都心づくりの方向

神戸の中枢業務地としての地位を将来にわたって維持し、マルチメディア都市の中核として、これまで培ってきた神戸の心文化を未来に引き継がなければならない。

この都心文化は、業務機能の高密度・高品質な集積を基盤として、さまざまな人々が集うことから醸成される。ここで働く人にとっては毎日が新鮮で楽しめる環境を、そして訪れる人には新たな発見と出会いを可能とする環境を用意することによって、多様な交流が始まり、深まる。

まちなみ形成の目標

  1. 都心業務地にふさわしいにぎわいのある街並みの形成
  2. 歴史的環境に配慮した風格ある都市景観の形成
  3. 親しみとうるおいのある地区環境の整備

まちなみ形成の基本方向

『まちの変化・成長に、旧居留地の蓄積を活かす』

【神戸市都市景観条例に基づく】

旧居留地は、開港以来、神戸の都心業務地として発展を続けてきた。将来ともこの地位を保ち、震災前にまして一層洗練されたまちに変革を遂げるべきである。
この変化は、これまでの蓄積を無視するものであってはならない。未曾有の震災を経験したからこそ、歴史の流れを未来に引き継ぐ努力がますます必要となる。
先人が培ってきた継承すべき要素を大切にし、活用するなかで、業務機能の拡充、文化・交流機能の導入が求められる。

旧居留地のまちなみ/継承すべき景観要素

近代建築物によって形づくられたまちの雰囲気
  1. 街区形態(道路形態と区画割り)
  2. 道路空間における囲まれ感
  3. ゆるやかに統一されたスカイライン
  4. 建築物の風格ある意匠・材質
『開放型まちなみ』より『囲まれ型まちなみ』の形成を

▲「開放型まちなみ」の事例
デファレンス地区/パリ郊外
▲「囲まれ型まちなみ」の事例
パリ旧市街地

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